沖縄の食文化について

●ポーク卵 
沖縄では、ポーク(ランチョンミート)と卵焼きは、子供のお弁当の定番でした。
毎日のようにポークと卵は入っていたような気がします。
それ程沖縄ではメジャーな食べ物なのです。


本土で毎日のように弁当に卵が入るのと同じ様にポークと卵が入っていたんです。
弁当以外でも頻繁に食べるものだから、沖縄にいる頃は正直言ってこのメニューに飽き飽きしていました。
この組み合わせが本当にうまいと感じるようになったのは、本土の地に渡ってからのことです。


そういえば子供の頃に食べられなかったゴーヤーが食べれるようになったのは明らかに年のせいです。
今はポークは沖縄から箱単位で取り寄せられます。
沖縄の実家に帰省した際に、本土出身の妻がポーク卵のおにぎりを作ることを覚えてきたので、我家には、ポーク卵おにぎりというメニューは既に存在していました。

 
ポーク卵以外にもアンダンスー(油味噌)のおにぎりも一緒に覚えてきたので、2大沖縄おにぎりメニューが存在することになります。
昨年の暮れに帰省した際に、このポーク卵が沖縄のコンビニで秘かに売られているのを見つけてしまいました。
いつ頃から売られているのかは分かりませんが、「沖縄限定」と書いてあるため、観光客にとっては思わず手を出したくなるんだと思います。
沖縄観光で、こういうお昼も沖縄を満喫する方法としては良いんではないでしょうか

その他の食べ物

●沖縄ぜんざい
 おしるこやぜんざいという呼び方は、文化圏が関西圏か関東圏かにより違ったり、小豆が汁状か粒状かで色々と異なるようですが、沖縄では一般的には「ぜんざい」という言い方をします。
 「沖縄ぜんざい」という固有名詞があるのは、沖縄の場合カキ氷の上にぜんざいをのっけるために独特のものになったのでしょう。
 本土でもかき氷で氷あずきなるものがあるので、独特ではないだろうという方もいらっしゃるでしょう。
 が、やはりかき氷の上に大胆にぜんざいをぶっ掛ける所が沖縄らしいところといえば沖縄らしいです。

A&W

A&Wレストランは、ハンバーガーを主力とした商品として売っているファーストフードチェーンです。
前はA&Wルートビアも保有していましたが、現在はドクターペッパーの手に渡っています。
A&Wの名は、創業者のロイ・アレンと、彼と提携したフランク・ライトの2人のファミリーネームの頭文字からきています。


日本初のファーストフードレストランがここA&Wです。
A&Wのことを「エンダー」と言うのが地元流になってます。(アクセントはエの部分)ハンバーガーやホットドッグなど古き良き時代のアメリカの味が楽しめます。
おすすめはレタス・トマト・オニオンにベーコン・チーズをはさんだビッガーDXベーコンチーズバーガーとランチ限定のメキシカンボウルです 。


メキシカンライスの上にハンバーガー・野菜・タコソースがのったタコライス風のメニューになります。
A&Wの名物は沖縄では良く知られている炭酸飲料のルートビアーで、お替り自由です。
独特な香りのソーダですが、沖縄ではかなりポピュラーでスーパーやコンビニでも缶入りルートビヤーがたいてい置いてあります。クセのある味ですがだんだんヤミツキになります。


さらにA&Wがオリジナルに作ったというオレンジドリンクも人気です。
100%のフレッシュ果汁のジュースとは違う昔懐かしい味がします。
店内での飲み食いはもちろん、車からマイク注文するドライブインスタイルもあり気分はもうアメリカです。
手元にある英語辞書で、「Root beer」を引いてみるときっと載っている事と思います。

アメリカでのルートビア

アメリカでは、辞書にも載るほどポピュラーな清涼飲料です。ビールと言っても、アルコールは入ってません。
ルートビアは、子供からお年寄りまでが一緒に楽しめる飲み物なんです。
ルートビアのおいしさは、自然の素材とA&Wのこだわりから出来ています。


例えば、ルートビアの豊かなフレーバーに使われているサルサパリラはユリ科の植物で、同じく甘い香りを醸し出すバニラ。
その根のシロップは咳をしずめ、整腸や不眠の解消に効果があります。
カフェインレス・保存料無添加・ノンアルコールの自然派志向の飲み物なんです。
こだわりを持って独自の製法を守り続けるところから、さわやかな口あたりとやさしい味わいのルートビアが生まれるのです。

ブルーシール

1948年に沖縄•米軍基地でアメリカ人向けに日常食の乳製品として「フォーモスト社」が基地の中で創業していました。
当時は基地でしか食べられなかったのです。
1976年にフォーモスト・ブルーシール社が誕生し創業から63年、沖縄のみなさんに広く届けられるようになり、年輩の方から、お子様まで愛され、親しまれてきました。


ブルーリボン賞は、アメリカで優れた酪農製品を作った人に贈られます。
フォーモスト社の社名は、その賞を受賞したフォーモスト号という牛にあやかって名付けられた名前です。
さらに沖縄に工場を作ったとき、味・品質は最高のものを目指そうと、受賞商品につけられる「ブルーシール」を社名にしたといいます。


63年の間に、アメリカからきたアイスクリームは、高品質とおいしさが認められて、沖縄の人に親しまれる地元のアイスクリームに育っています。
設立当時、アイスクリームはまだ高価な食べ物でした。
当時ブルーシールのアイスクリームは直営のパーラー「ビッグディップ」に行かないと味わえない、ちょっとリッチなデザートなんです。

現在のブルーシール

今では沖縄のアイスクリームといえば、ブルーシールといわれるほど沖縄で愛され、親しまれています。
日本で唯一、沖縄でしか手に入らないアイスクリームということで注目されたこともあり、ブルーシールのおいしさは日本全国の方々に知られるところになりました。


観光ガイドブックにも紹介され、幅広いファンを獲得しているアイスクリームです。
ちなみに、色々な風味が楽しめるアメリカ生まれ、沖縄育ちのブルーシールの味がキャンディーになりました。
人気No.1の特選バニラフレーバーの「バニラ味」、バナナ・パイナップル・ココナッツの3種類のトロピカルフレーバーミックス味「パナ・パ・コ味」、沖縄特産の黒糖を使ったオキナワンフレーバの「サトウキビ味」、3種類の味が楽しめるブルーシールキャンディーです!

サーターアンダギー、紅芋タルトなどのお菓子

●サーターアンダギー
NHK朝の連続テレビ小説の「ちゅらさん」で全国へその名が知れわたった「サーターアンダギー」。
サーターアンダギーは直訳すれば砂糖てんぷらです。
見ればだいたい分かると思いますが、(知らない方もいらっしゃると思いますが)サーターアンダギーの正体は丸いドーナツなんです。


スーパーの惣菜売り場では当たり前のように並び、本土では「沖縄ドーナツ」で販売されていたこともあります。
サーターアンダギーは、表面がサクサク中がふんわりとしていて、揚げたては最高です!
普段のおやつから結納などのお祝いごとまで、幅広く食べられています。
大きさは基本的にテニスボールくらいのサイズですが 、お祝いのサーターアンダギーはとても大きく、顔くらいのサイズのものまであります。


種類としては「紅芋」「黒糖」などありますが、どれも美味しくて人気があります。
材料は薄力粉にペ-キングパウダー、砂糖、玉子だけです。
作り方はとても簡単で、揚げる加減だけ気を付ければ大丈夫です。
みなさんも一度作ってみてはいかがですか?

紅芋タルトについて

紅いもは、沖縄県の特産品で栄養価がとても高い食物です。
紅いも100gの中に、カルシウムが40~50mg入っています。
カリウムが300~420mg、更には食物繊維やビタミンも豊富に含まれています。

紅いもという名前の由来にもなった紫色には、天然ポリフェノールも含まれているのです。
ヘルシーで美味しい食材として、注目されて人気が出てきてるイモなのです。
今では紅いもの人気にあやかり、たくさん紅いものお菓子が発売されるようになりました。

そんな紅いものお菓子の元祖とも言えるものが、紅いもタルトなんです。
紅いもタイルを作り続けているお店こそが、御菓子御殿「お菓子のポルシェ」と呼ばれるお店です。
紅いもタルトで有名な御菓子御殿の歴史は、昭和54年に遡ります。


その年、沖縄県読谷村に誕生したのが始まりで、当初は小さな洋菓子店でした。
そして今や沖縄を代表するお菓子にまで成長を遂げた紅いもタルトは、読谷村の村おこしがきっかけとして誕生したお菓子だったのです。
紅いもタルトの歴史は、これからもずっと沖縄の土地とともに築かれていくことでしょう。

豚を全部食べる

日本にも、中国の食文化の影響を色濃く残している場所があります。
それは「沖縄」です。
「豚に始まり、豚に終わる」と言われるほど豚肉が食生活の中心にあるのが沖縄の人々です。
小さい頃から、その味に馴染んでいるようです。


沖縄で豚肉が食べられるようになったのはおよそ600年も前のことでした。
中国と独自の交易をしていた琉球王朝の時代に大陸から様々な文物がもたらされました。
豚もこのときに海を越えて伝わってきたといわれています。
やがて、琉球王朝は滅亡を迎えますが、豚肉の食文化は消え去ることなく、庶民の間に受け継がれてきたのです。


沖縄のお宅で、昔からの豚肉の調理法を見せてもらいました。まず全体を塩漬けして、冷蔵庫で寝かせます。
使うときには、じっくり煮込んで塩分と脂肪分を程よくとり除きます。
この時点で、あっさり塩味、噛みしめるとじんわり、旨みが沁み出してきます。
炒めたそうめんにのせれば、うちなーのおばあの大好物の「ソーミンチャンプルー」の出来上がりです!

豚の歴史

今のように食材が豊富でなかった時代に、豚肉は大変なごちそうだったというのが分かります。
沖縄に伝わる以前は、豚肉の食文化で世界に名を知られる中国が発祥の地となっていて、紀元前2千年には、すでに家畜として豚を飼い、以来4千年に渡って、煮る、焼く、炒める、蒸す…「鳴き声以外は全部食べる」、これが中国流です。
家庭料理の定番とも言える「豚肉のしょうゆ煮込み」は、厚みのあるバラ肉をコトコト煮込んで、ゆで卵や季節の野菜を入れて仕上げます。


およそ千年前に考案された皮付き肉の煮込み料理の「トンポーロー」がもとになっています。
那覇の市場を歩けば、店のおばさんが豚を売っていますが、沖縄では豚肉を、肉はもちろん内臓、皮、血にいたるまですべて工夫して調理して、まるまる一頭を食べつくすといいます。
昔から、沖縄の人たちは、貴重なたんぱく源となる豚肉を大切に大切に扱ってきたんですね。

琉球料理について

●琉球料理 首里天楼
沖縄料理といわれている料理は、沖縄の庶民文化が生んだ家庭料理です。
琉球料理は琉球王朝時代の宮廷料理の流れを汲んだものです。
首里天楼はその琉球料理に和のアレンジをした「和琉会席」コースが堪能できます。


またランチタイムには利用しやすい価格で「和琉御膳が楽しめる他、沖縄料理のメニューも用意してあるそうです。
3階の大広間には、沖縄の歴史が描かれた壁画「平成大琉球絵巻」が飾られていたり、大広間の舞台では、毎晩二回琉球舞踊ショーが上映されています。


花笠と紅型の琉装が美しい四つ竹の他、かぎやで風、上り口説、鳩間節、谷茶前など様々な琉球舞踊を鑑賞できます。
2階の個室には琉球王朝に貢献した偉人たちの人となりを音声と映像で見ることが出来たり、食事と同時に沖縄の歴史文化を楽しめる新しい感じのお店でとてもいいと思います。

DATA
店舗名…琉球料理 首里天楼
営業時間…昼11時~17時
     夜17時~24時
住所…900-0013
沖縄県那覇市牧志1丁目3-60
TEL… 098-863-4091

琉球料理についてその2

●琉球料理がちまやぁ

家庭料理が多い沖縄料理店の中で、琉球王朝時代の宮廷料理を食べさせてくれるところは結構少ないです。
那覇に「カナ」という優雅な味付けの宮廷料理で訪れる人を魅了している店があるが、知る限り名古屋市の近辺では聞いたことがないです。


がちまやぁはその琉球宮廷料理を忠実に再現し、食べさせてくれる珍しい店の一つとなっています。
ラフティーやミヌダル、珍しい海ぶどうや、ここで食べる「豆腐よう」はよそでは食べることのできないとてもうまい料理です。
圧力釜を使わずに時間と手間を惜しまずにたっぷりかけて作られたラフティーは、肉に味がよく通っていて、口に入れるとまるで溶けるような柔らかさです。

DATA
住所…福岡市中央区渡辺通り2−2−1西村ビル4F
TEL…092-752-4800

沖縄そば

●沖縄そばの由来
中国から沖縄に麺類がつたえられたのが450~500年だと考えられています。
当時は王族、貴族の食べ物であった「沖縄そば」が、今では沖縄県民食として数多くの人に愛され食べられています。


そこには沖縄そばを愛した沖縄県民の努力と共に歩んだ歴史があるんです。
1976年に、公正取引委員会からあるクレームがつきました。
その内容は「沖縄そばはそば粉をまったく使っていないのでそばと表記してはいけない」というものでした。
2度に渡る折衝の末、ついに「本場沖縄そば」の認可をうけることができました。

沖縄そばレシピ

•沖縄そばナポリタン
材料 ( 2人分 )
沖縄そばの麺…400~500グラム
ニンジン…1/2個  
玉ねぎ…1個
ピーマン…2個
ポークもしくはベーコン…ポークはお好み、ベーコンなら6枚くらい
食物油…大さじ2
トマトケチャップ…適量
だしの素…2つまみ
ブラックペッパー…適量
粉チーズ…適量
バジル…適量(お好みで)

●作り方
①鍋にお湯を沸かして、沸騰したら沖縄そばの麺を入れて10秒くらい湯通しします。
水切りした麺は置いておきます。

②玉ねぎ、ニンジン、ピーマン、ポーク(ベーコン)を薄切りにします。

③フライパンに油をひき、ポークをまずは炒めます。
ポークから油が出てきたら玉ねぎ、ニンジン、ピーマンを入れ、だしの素、ブラックペッパーを加えて炒めます。 (個人的にはポークはバリバリになるまで焼く方が好きです。)

④具材に程よく火が通ったら、先ほど湯通しして水切りした沖縄そばの麺を入れて、ケチャップを入れて味が全体に広がるように炒めます。

⑤好みでバジル、粉チーズなどを振って下さい。

*③の段階で、炒めた野菜にケチャップをからめてから麺を入れてた方が短時間で麺とケチャップがからまります。
ケチャップの量が予想できるようになったら試してみて下さい。

タコライスについて

沖縄の食事は豚肉を用いた物や、ゴーヤ(にがうり)などの野菜を用いた健康的な印象の食べ物がたくさんで、全国各地に沖縄郷土料理の店舗ができるぐらいお勧めの食べ物が多くあります。

沖縄独特の食事に「タコライス」があります。

メキシコ料理の印象が強い「タコライス」がなぜ沖縄の特産物になのか奇異に感じる人もいるでしょう。

「タコライス」とは挽き肉をスパイスで炒め、ご飯の上にトマト、レタス、チーズと一緒にのっけて食べる食事です。

沖縄は第二次世界大戦後、30年近くアメリカ軍の施政下におかれましたが、その中に多くのメキシコ系アメリカ人がいたことで、米軍基地がある町からタコスが広がったといわれています。

このごろでは沖縄のお勧めお土産の中にも、レトルト食品のタコライスがあり、大勢の観光客が買い求めています。

「キングタコス」はさまざまな種類のタコライスがあり、チーズ野菜というメニューは、レタスを20cmもの高さに積み重ね、チーズがカーペットのように敷き詰められている名産の食事ですから、お勧めの一品です。

「タコライス」は学校給食の献立にも掲載されているほど沖縄の食文化に不可欠な食べ物でなっており、コンビニエンスストアには簡単に食べることが出来る「タコライス巻き寿司」や、沖縄そばとタコライスの具を炒めて食べる食べ方などがあります

おいしいタコライスの作り方

タコライスならエスニック風に全体をまとめると良いかもしれないですね。
•材料
エビ
アボカド
ごま油
トマト
塩胡椒
スイートチリソース
マヨネーズ

●調理
•タコライス(エスニック風)
①ボイルしたエビと一口大にカットしたアボカドと混ぜてスイートチリソースとマヨネーズを和えます。
②トマトをざく切りにしてごま油を引いたフライパンで炒めます。
③トマトに軽く火が通ったら溶き卵を投入します。
④卵が半熟の状態でエビアボカドの上にかけます。
卵の上からマヨネーズを控えめにかけるとふわとろオムレツ風になります。
•卵マヨネーズオムレツ風
•材料
豆腐
温泉卵
きゅうり
ブロッコリー
和風ドレッシング
食べるラー油

●調理
①豆腐の真ん中をくりぬいて温泉卵を入れます。
②ボイルしたブロッコリーとざく切りきゅうりを豆腐の周りに散らします。
③豆腐の上から和風ドレッシングをかけて、卵の上に食べるラー油をかけるとさっぱりとした豆腐サラダになります。
スープはコンソメスープかトムヤムクンとかで良いと思います。



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